ケタクマの父

かぷかぷと川底からの声の泡の 湧き上がるのは希望の光

1
澄水

宵闇の川逆昇る道連れに蛍を肩にとまらせている

0
澄水

蛍見に今日も散歩す川添いに人の恋しき我であるかな

0
平見翠玉

悲しみもやるせなさも苦しみもすべて涙の川に流してしまう

0
澄水

蛍舞ふ朝倉川の夕闇は流れとともに数を増しつつ

0
平見翠玉

雨の雫が川になりやがては大河の一滴となり海になる

0
澄水

シューベルト「鱒」逆昇る秋の日の川の流れにきらめく鱗

0
平見翠玉

旧道で声は聞こえず人も絶え川辺の宿に灯が灯る

2
パパ猫

多摩川の向こう岸からたんぽぽの綿毛がひとつ通り過ぎてゆく

2
パパ猫

多摩川の岸辺で時を過ごすうち息子は幼子私は仙人

0