パパ猫 待つ
パパ猫
カンナ 思い出せる限りの生き恥を引っ張り出してぶち撒けて汚してしまった海の底で待つ
ヤスロウ 最期の日 一人思う 寂しさは 踏切で待つ 音と重なる
澄水 月を待つ二人ドビュッシー聴きながら月子澄水二人で一つ
梅鶏 この雪はここで生まれてここで死ぬバス停で遅延するバスを待つ
ポーチュラカ 今日咲くか 明日は咲くかと朝を待つ 蕾ほころぶ日を楽しみに
哲人 早朝の都バス待つ人春待つ花の白き先散る木蘭を背に
夏音 桜にも恥ずかしがり屋がきっといて今か今かと散る時を待つ
伊吹雪乃 じゃあまたね手を振り君は背を向けて歩み進める家族待つ家へ
ふうか 