光る君 待
光る君
楠木 水面より羽音激しく二羽の鴨寝ぐら目指すか待つ子がおるや
パパ猫 満ちてくる私の海のさざ波に耳を澄ませて答えを待つ夜
カンナ お待たせしましたではここにご住所お名前電話番号精神年齢をお書き下さい
カンナ 思い出せる限りの生き恥を引っ張り出してぶち撒けて汚してしまった海の底で待つ
澄水 春の日の月子と夜と音楽とジャズ聴きながら朝を待ってる
ヤスロウ 最期の日 一人思う 寂しさは 踏切で待つ 音と重なる
謙二 鞄にしまう携帯に期待に満ちる前の足元申し訳なくまだ降りません
澄水 月を待つ二人ドビュッシー聴きながら月子澄水二人で一つ
澄水 