澄水 待
澄水
パパ猫 慈しむ日々を暮らしつ待っている我が子の背に翼の生えるを
恋子 待つ人に囁く天使黒い息恋はうたかた嘘の微笑み
さくら大根 親離れできず口開け待つカラスお腹すかせて夕暮れ迫る
サルトビ ホームにて 故郷の空き家を 懐かしむ 写真見せてと 百待つ母よ
花農家 気まぐれな 君にはこりごり もうやめよう そう思いつつ 返信を待つ
サルトビ 滝山の 虐待続き 逮捕者も 証拠ないから 入られずかと
ちゆ 野球帽目深に彼は信号が変わるのを待つ 泣かないで待つ
カンナ 夕闇を待っているようこの時間忘れたものなど思い出してる
Tokari 