羹鱠

いとせめて 恋しき妹を ぬばたまの 夜の森にて 栢眺めむ

0
羹鱠

寒空の 風うつ雲の きよければ 妹抱きたり 朝のお布団

0
羹鱠

あな恋し ひと目逢ふたが 忘れじと みなも波打つ わが身なるかな

0
羹鱠

明けぬれば またふりゆくや いとせめて 君の千代にぞ とり添へむかな

0
羹鱠

雪化粧 ふるも消ゆるか 然れども 八重の思ひに 限りはあらじ

0
羹鱠

栢木に ふるも消ゆるを 数へつゝ 君が齢とありかずにせん

0
羹鱠

君のふる 雪に込めたる わが恋は はかなく消ゆる 知る由もなく

0
紺野水辺

君が見る世界のかけら本棚に溢れて光るたぶん、もう恋

0
バ先の傘

母国の朝日は八時に昇る真暗い学舎の匂い恋し

0
花楓

話せずに本の貸し借り続いてる2人の距離はカタツムリの恋

0