恋子

三つ編みの恋を探りし夏帽子まだ膨らまぬ夢を転がし

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恋子

恋心拾って捨てて蹴とばされ野に咲く花のやさしさを知る

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満月しじま

少しずつ風化してゆくあの夏に油性のペンで書いた恋情

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満月しじま

歌姫が「あ」の一音で染めあげる初夏の朝空 恋がはじまる

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恋子

あてなんぞないから恋はおもしろいちょっとつまづきそっとだきよせ

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恋子

誘う夏ティーシャツよりは艶を盛る恋を賭けてるサマーセーター

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満月しじま

便箋のひとつで終わる恋ありて春はしずかな湿りを孕む

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満月しじま

三時間待っていたのに「今さっき来たばっかり」と言えるのが恋

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満月しじま

ふと風に秋を感じることがあり秘密の恋を抱えなおすの

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個感

聞かされて欠伸わすれる恋話は 語る彼女の涙声から

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