うしめ

恋バナは十五の春の片思い同窓会の君は人妻

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恋子

気づくかな行間いっぱい恋なんぞ散りばめかざる乙女の筆に

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恋子

自慢する水着の跡と恋の痕夢見る歌人秋を悲しむ

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恋子

火傷する夏の恋なら海遊び秋の涙に趣添えて

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恋子

恋ひとつ餃子の皮で包み込むジュウジュウと焼く焦げすぎぬよう

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恋子

恋だって時には牙を剥くのです研ぐか磨くか痛いでしょうが

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恋子

魅せ場だと張り切り過ぎた恋の夜酒が裏切る本性晒し

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恋子

手のひらで転がす恋は太りだし愛を貢げとわがままを言い

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恋子

つまづいてあの恋逃げたかくれんぼ見つけた鬼を上手に燃やし

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昨日まで真っ白だった紫陽花が薄桃色に 照れてるみたい

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