恋子

夢の人だれだったかしら枕抱く恋にもあった記憶と記録

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恋子

こそこそと逢えばいらいらとならぬ恋路のじれてやきもき

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恋子

泣いたのは夢だったのか濡れ枕まだと悩める恋は残酷

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恋子

香を焚き想いを抱いて恋を炊く据え膳どうぞお口に合えば

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パパ猫

その昔ペンパルなんてあったよね文通だけで恋なんかして

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澄水

田に水を張れば蛙のフーガかな皆んなで歌う恋の鞘当て

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恋子

ならぬ恋こもれ火などと洒落てみて払えば盛る火の粉のうれし

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恋子

春風に嫁いでもう半世紀初夏の風吹く遠き恋便り

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恋子

まだ恋を生きた証と窓伝う滴のように老いも刹那と

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恋子

胸焦がれ尖った炎も老いのきて丸みを帯びて恋のともし火

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