恋子

よかとよと抱かれた恋のうわごとかいけんいけんと不知火の飛ぶ

0
恋子

おもわずに触れた乳房の柔らかく恋の罪悪肘先の余韻

2
恋子

誘惑にかられさ迷う浮世川ちょいと渡れば恋捨て宿

0
恋子

四畳半西日と恋が付いていて思想にかぶれ昭和ゲバルト

0
恋子

加茂川に恋が並んで咲いている床の酒客と浮世の勝負

0
恋子

おでん鍋恋のもどきを煮込んだと常連舐めて女将ふき出し

0
恋子

おばあさん声かけられて誘われて恋を土産にそのうち冥土

0
恋子

いじらしくはにかむ恋の初めとや頬染めふるえ消え入ることば

0
恋子」

契りきな絆の燃えし十六夜の欠けゆく明かり恋ぞあわれと

0
恋子

ゆれうごく抑えきれないあどけなさ出逢った恋の仕掛けも知らず

0