恋

恋子

割れ茶碗春にさびしく酒を酌み目刺しの二匹人ぞ恋しく

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恋子
恋子

嘘つきと咎めいじけて背をみせてそんな傷からにじみ出る恋

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恋子
恋子

ゴメが鳴きゃツルは北へと明日の風恋の渡りは恋のカラクリ

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恋子
恋子

恋ひとつ落っこちて泣いた記念日に日記のしおりは夢のなきがら

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恋子
恋子

恋なんてのんきな青の絵空事歌ってごらん桃色吐息

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恋子
恋子

味噌汁に蜆のわんさ春を飲み小さな片貝恋の迷子か

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恋子
恋子

朝帰る猫が窓打つ傷だらけ入れば飯とほんまに恋か

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恋子
恋子

知る道の渡れぬ夢を二夜に見て暗示か啓示ふるさと恋し

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恋子
恋子

遠い日に君と遊んだ夏帽子お下げと坊主遠い恋日記

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恋子
カンナ

未熟過ぎ傷つけただけの思い出を果たして恋と呼んでいいのか

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カンナ
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