はる 悲
はる
みどり 晴れてても 物悲しいのはなぜだろう カラスが 飛ぶ飛ぶ 11月の空
海紀亜 ペンギンを数える声と いないいないばぁと悲鳴が響く 注射待ち
屁の河童 池水の底に宿借る月見れば旅寝重ぬる秋ぞ悲しき
クルクルバニー 愛せよと 言ったところで 愛されぬ 者の悲鳴は 尋常でなく
クルクルバニー 飢えるもの 悲しむ者の 友となり 勇気となりて 力とならん
クルクルバニー 私利私欲 そんな下らぬ ものよりは 悲しむ者を 助けて生きん
クルクルバニー 悲しみを 歌にしたため 野に放ち 誰ぞに食わす 呑気な遊び
銀河 海中に白き船影たゆたいて悲劇の沈む知床の波
クルクルバニー 