雨露 愛
雨露
クルクルバニー いざ行きて 人を愛する 時になり 恐ろしくなり 逃げ出しました
たな田中かな 猫になら夜中に強く踏まれてもそれでもそれを愛と呼べるよ
熱海に行きたい 花たちが壊れたように繰り返す「自惚れ」「嫉妬」「永遠の愛」
熱海に行きたい ヒトの巣と階段乱れる坂の上愛も勇気もない曇り空
熱海に行きたい 雨傘がばりりと歌う夜にしか愛し合えないはぐれ者たち
熱海に行きたい 呼べばまた揺れてほしいと願っても記憶に消える愛しい尻尾
クルクルバニー だとしても 愛することを 常として 親切尽くし 真心尽くせ
クルクルバニー 親切で 貞潔であれ 心から 愛を注げば 罪に溺れず
クルクルバニー 