クルクルバニー 愛
クルクルバニー
みなり 目を閉じて頭の中に浮かぶこと私はそれを愛しみたい
秋吉諄 白状をします 手折った花すべて戯れでした愛されたかった
Y子 誰にでも 愛想が良くて 明るくて いつでも前向きな人はきらい
入瀬 いきものの死がいのような手ぶくろが落ちてたきっと愛されていた
たろりずむ 梅の花を眺めるために立ち止まる程度の愛情でありがたい
麻衣 真実の愛なんてものないんだよとりあえずでもいいよおいでよ
麻衣 何ひとつ趣味の合わない人間を愛せることを知れてよかった
もえ 「空見上げ還らぬ日々の愛しさを聞き分けもなく眺め居りて」
鈴木ベルキ 