パパ猫

山越えてあなたの手紙が届く頃わたしの里はスズランの花

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パパ猫

君からの手紙待ちわび切なくて何度も開けたあの日のポスト

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風の

春風が暴れて荒れて吹き付けて飛ばしたいものそっと手放す

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ケタクマの父

学ぶため外聞捨てて下手絵書く伝えたいのよ心の揺らぎ

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恋子

冷ややっこ麦酒枝豆夏迎え酌の手止めてきれいな月と

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風の

子を背負い崖に掴まるその両手踏みつけてゆく常識の足

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パパ猫

高原のテラスで手紙東京で松田聖子を演じてみるか

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bja0214

手に残る男の感触、白い液 五歳のわれは拒否すらできず

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恋子

日仕舞いに今日も生きたか手酌酒誰か思えば誰かが消える

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パパ猫

愛人の体を讚える手紙をば茂吉は残し鬼籍に入り

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