手

恋子

肩ならべ恋を間にまぁいいか生きる勇気の手荷物ひとつ

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恋子
平見翠玉

晴れの日もあれば雨の日もありて上手くいく日もいかぬ日もあり

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平見翠玉
Tokari

宛名ない手紙を折ってヒコウキに夜空を引いた一筋の線

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Tokari
恋子

泣くことが恋の証と癖になり咽び泣くことの上手くできず

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恋子
詩

何色か思い出せるが描けないたぶん手元の絵の具にない色

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詩
パパ猫

たんぽぽの綿毛にそーっと手のひらで飛ばすのは風わたしではない

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パパ猫
梅鶏

十キロのあきたこまちを眠る子のように静かな助手席に置く

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梅鶏
澄水

雀飛ぶ短距離走はお手のものスパローミサイルごとき速さで

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澄水
すあまラテ

愛せ俺その愛待ってるオレがいる枯渇と飢えで手を伸ばしてる

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すあまラテ
茶々丸

令月の一般参賀のバルコニーはにかみながら手を振る皇女

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茶々丸
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