ふくすけ 手
ふくすけ
海紀亜 あなたに手が届かず無力を握り締め夜を殴ってる無音の叫び
鞘森天十里 手綱持ち鞍に跨り鎧踏む脛(はぎ)に感ずる温かき駒
夢じゃろか 手際よく小魚さばく妻の背は(たまには大物さばいてみたい)と
パパ猫 遠き日よ土筆の土手に寝転んで旅する雲に心を乗せた
tako tako tako 胸の傷 えぐるナイフを 持つあなた その温かい手を 忘れられない
パパ猫 どうしても捕まえられない言葉ならそのままでおくいつかこの手に
パパ猫 うまいうまいと父の手料理平らげる 母のない子に愛しさ溢るる
中原鼠栞 黙って繋いだ手、汗にじんでゆく あついね。春になるんだろうか
Mラビット 