もえ

「有り余る想い給る日数(ひかず)なり短き時よ手を振りており」

0
もえ

宅急便母の便りは滲んでる餅ついたよと書き添えており」 「角を曲がり見えなくなるまで手を振って母の老い先しあわせであれ」 「優しくてただ優しくて母の手のぬくもりだけが今も忘れじ」 「ふるさとの鳥がねぐらに帰る村吾も母の手を握りて居りぬ」

0

月面に触れるみたいに震える手 どこかで星が生まれる音が

0
茜れん

沢山の人があなたを君付けで呼ぶね白くてたっとい手だね

0
平木リラ

折りたたまれた翼のかたちを見ゆ 固く組まれた君の両手に

0
千吉

白椿手入れの良きし庭の花縁は無いけど歌には詠める

0
たろりずむ

闘鶏のデビュー控えた鶏が鳥鳥鳥と手羽先に書く

0
甘森太一

まだ君は諦めきれず立春の手前で舞っている冬の風

0
花楓

スマホ手に部屋で呟く「帰りたい」通知音だけでつながるぼくら

0
羹鱠

霧雨を 蛇の目片手に 佇めば 真白の手毬 君にあるかな

0