羹鱠

八夜に照る 重ね咲きたり 沢花火 名を掻い消つとも 取る手は常し

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梅鶏

先頭から大きく離れる選手にも声援はありまだ終われない

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たろりずむ

歯科助手じゃなくて歯科衛生士だと叱られている新郎の父

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藪蜻蜒

不景気を抜け出す手段として選ぶ今昔も決まって戦争

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青時

年の瀬に雪がふるふるとりあえず両手合わせてすする駅そば

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中村まふゆ

踊り場でキミが笑った階段の手すりの温度それは恋です

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葛葉

切り取った世界を染めて君色に繋いだ手だけを信じているから

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古川柊

手の平で絹豆腐切るときそっと星が爆発する夢をみる

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微笑みを月に返せば星たちの瞬く音は拍手みたいね

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諏訪灯

疲れ果て現実逃避がしたいとき手に取る本はいつもおんなじ

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