満月しじま 抱
満月しじま
満月しじま その方はいつも心に燃え盛る炎を抱いて生きていました
満月しじま ふと風に秋を感じることがあり秘密の恋を抱えなおすの
満月しじま 燃え盛る焔を抱いているのです 泣いても消えぬほどの焔を
満月しじま 腕(かいな)よりこぼれるほどの花を抱き一輪ずつ分け与える人
満月しじま 抱きしめる抱きしめかえすその時はどうか自分に嘘つかないで
満月しじま ひともとの桜の花弁より多き想いをわたし抱えています
満月しじま 君からの返事来ぬまま膝を抱く十七つ目の月を見つめて
個感 血ばしったゲスに抱かれる汗くささ 連休と猛暑と重なるなんて
澄水 