広葉樹

陽に浴びて日に日に萎む筆柿の未だ干なくに待ち難きかな

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クルクルバニー

ただ消える 朝日の前の 露のよう 人の命は 陽炎のよう

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広葉樹

乗り遅れたり乗り過ごしたりして日々経つつレールに乗りて修学せり

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広葉樹

六曜と週間天気をかさね見て六十耳順の日柄を定む

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Mラビット

円安の日本はいつまでもつだろう だから二人でイイことをする

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屁の河童

日付見て首かしげたあと頷いて「まだいけるわ」と亭主にだけ盛る

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屁の河童

崖っぷちで躊躇っていた人の背を押してあげたよ一日一善

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屁の河童

お姉ちゃんまた遊んでねと次女が言う3日で死んだ長女の墓前

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梅鶏

始発から終日運休するバスが寄り添い揺れている駐車場

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屁の河童

ふるさとの明日香の川の夕時雨濡れてや今日も萩の散るらむ

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