パパ猫

遠き日よ土筆の土手に寝転んで旅する雲に心を乗せた

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澄水

黒い鳥傷負いながら飛んでいる昨日の空の在り所ゆえ

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むらさき式部

日野川の水面を走る春風に想いをのせて平安京へ

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立華愛

浅ましく 露干る頬に 歩み寄る 日がな一日 心離れじ

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澄水

薔薇色とモーブ色との東雲の朝日が昇るまで美しき

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澄水

月子さん月の精なり今日からは僕の心に住んでいるかな

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むらさき式部

日野の嶽ながむるごとに懐かしむ小塩の山に想いはせらす

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澄水

下萌えす鳩が遊びて光差す一日一日春となりゆく

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みゆきち

口つぐみ 足音だけは雄弁で さわらぬ神にたたりなしの日

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梅鶏

段ボール一つ畳んでまた一つ畳んで春の日は過ぎてゆく

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