土井みほ

もう二度と君がわたしを探せぬよう指でずらした北斗七星

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武田ひか

蟹を食う取っ組み合って蟹を食う星のほろびに気づかないほど

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御影堂 歩

停電がこのまま続けばいいのにと思わなくもないそんな星空

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袴田朱夏

荒れた田に等しく夜が降りてきて星を残せばもう霜の月

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森山緋紗

熱のあるわれに息子はささやけり土星の輪つかを外してあげる

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じゃすみんtea

土星には土はないけど輪があってあなたの妻は私ではない

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薄荷。

彗星の青いしっぽを引きずって減速していく夜の自転車

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山形さなか

信じたいものを信じていい時もあるよ あなたのための星座

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新棚のい

てっぺんの星の飾りを欲しがって爪先立ちをするような恋

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今紺しだ

逆らえば消える星々ひとりきりプラネタリウムの中だったのか

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