今紺しだ

こたえずにほほえむきみをみあげれば全天ぶんの星座がまわる

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今紺しだ

木星と土星の影は重なって私と君で当たる日直

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今紺しだ

君の記す数式たちが遠い星に引き寄せられてノート羽ばたく

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今紺しだ

知っている星が増えれば夜が好き友が増えれば教室が好き

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山形さなか

新しい星が生まれているらしく裏取りもなく記事が流れる

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袴田朱夏

衛星が月という名を持ったときキスや風にも名前が付いた

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竹下りや

午後7時ハーゲンダッツを6個買うリーマンの背中夜の流星

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三田さくら

重力のある星だから立っているきみを失くしてなお立っている

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白石 夜花

眠れない白夜に聴いたノクターン瞼の裏に星を降らせて

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丁香花 古

ワインセラー明日なくなる惑星で死に物狂いで飲む当たり年

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