恋子

ごめんねとつぶやく恋はあどけなく幼き春はしょげて石蹴る

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澄水

ヴィバルディ「春」もそろそろ三楽章一番華のある季節行く

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恋子

よもぎ餅春の恵みを捏ねてみて口ほろ苦く恋のしり餅

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恋子

朝冷えに猫が丸まる春炬燵詩情などなくむさぼる惰眠

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恋子

真っ白なつつじが咲いて散歩道ゆたかな春の読点のごと

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主腐

歳時記の春夏秋冬欄は消え猛暑厳冬ページ増してく

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澄水

約束をしてくれた君何時の日か真心つかむ胸に誓うよ(佐野元春 サムデイ)

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春夏秋冬

春に春冬には冬の詩詠う君の前にはほら春の花

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恋子

惑わせて君は小悪魔春の野の野辺咲く花の恋の泥棒

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恋子

わけもなく涙の群れてあさきゆめ恋はときめきとどろく春雷

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