澄水

遠く鳴る踏切の音小さくて春近づきぬ電車が通る

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澄水

春の海のたりのたりと打ち寄せて浜辺を歩く一人ぼっちで

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羹鱠

あな恋し 寒しと求む わが身さへ 思ひぞ求むる 春過ぐれども

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澄水

散りながら山茶花と伴暮らします寒に入る日春がくるまで

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澄水

七草を初春の野に出でて摘む君がためなり健康であれ

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澄水

高砂の松を伐らねば元旦のめでたき春の松風吹くを

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澄水

梅一輪春先がけて咲きにけり北の風にも負けることなく

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澄水

蝋梅の光かそけき冬の日に春待地侘びて香り放たん

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麻衣

これまでは春が起点の人生で歩ききれない年の瀬にいる

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澄水

小春日の窓辺に居れば蜆蝶何か知らせに来てくれたのか

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