満月しじま

抱きしめる抱きしめかえすその時はどうか自分に嘘つかないで

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恋子

ブタの口煙吐きだす昼寝時大の字描けばだらりの団扇

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めるへん

コチコチと回る時計の悲しさを知る由もなく向日葵は咲く

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さくら大根

午後2時の肌射す太陽照り返すコンクリートの挟み撃ちかな

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天国は遠いね

食パンと たまごとウインナー 朝ご飯 毎週日曜 午前八時の

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恋子

ひと夏の恋の遊びの時計草何をしましょうほらもう萎えた

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パパ猫

白波は懐かしそうに寄せてくる いつか来た浜はるかな時間

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パパ猫

寿命などわからないからこの時を大事にすればいいのにできず

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平見翠玉

故郷より1時間遅く日が落ちる街の故郷に似た街の夕焼け

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澄水

蟬時雨浴びて歩けば沁み入りて歩きつづける終わりなき夏

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