夏音 時
夏音
蟄文亭燕雀 雨露の末国を嵐が乱じては いつの時にか波の凪ぐ時
森山和 カエルらが 我も我もと 鳴き競う 夕暮れ時の 夏に浸れり
中島 見上げれば風俗街の看板の時代感ずる明け方に立つ
クルクルバニー 暗闇に 目覚めた時は 悪夢にて 冷や汗をかく 記憶なくなれ
親市 ギター弾く そんな時だけ 哀しみを 忘れることが できる幸せ
クルクルバニー 神による 助けはなきや 人生に 人を費やし 時を費やし
だいだい 時代など瞬きすれば変わってる前売り券を買わなくなって
秋鵠空(さとあき) 樹と蔦の夕晴れ隠し 今暫し舞敷く枯葉冬の立つ時
秋鵠空(さとあき) 