平見翠玉

夕暮れが一番美しいかな人生捨てたもんじゃない

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白砺

行く季節部活帰りの薄暮時に街灯陰るきみの横顔

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パパ猫

夕暮れが早くなるのは寂しくも五時のチャイムがとっても似合う

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平見翠玉

いつも山が見える暮らしは芳しい家から車から職場から

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いとう秋

送り火に達者で暮らせと涙雨 誰も通らぬ道を歩みて

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恋子

夕間暮れまだかと子らの腹の虫湯気立つ鍋に背伸びする鼻

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パパ猫

夕暮れの藍の空には細い月 儚く沈む輝き見惚れ

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恋子

夕暮がストトンストトン幕下ろし秋を悲しく装いだす

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恋子

偲ぶればそぼ降る秋の夕暮れに君かと覚えば心乱れ

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恋子

夕暮て秋の街路樹手をつなぐ影の重なる虫の鳴きやむ

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