梅鶏

飛車角を抜いた将棋のようにして一人暮らしがスタートを切る

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屁の河童

作務衣ねと話しかければ作務衣ねと答える人が着る野暮ったさ

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屁の河童

軒に這う蔦もすっかり色づいて時雨に暮れる山寺の秋

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とある学生

夕暮れの 空を見上げて 叫ばんと 明日への希望 響かせて

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みどり

朝風呂に入る暮らしの私には夜の風呂はちょっと怖い

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塩本抄

帰りたくないのはおなじ 泣きそうな夕暮れの手を引いて歩いた

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みどり

晩食の準備しながら 名画家の 絵を思い浮かべる 晩夏の夕暮れ

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狭山茶

戦場で 涙に暮れる 命があって 何も知らない 命があって

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字寺宵

夕暮れの波が押し寄せ沖合へ孤独はこんなに楽しかったの

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梅鶏

遠い日の逃げ水を見る延々と母の話を聞く夕暮れに

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