暮

たかなし彩珈

もう二度と会えない気がして「またあした」 ふと呟いた三月の暮

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たかなし彩珈
袴田朱夏

もう主語をなくした星で波だけが生きるのだろう青い夕暮れ

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袴田朱夏
冬寂

夕暮れの街を眺めている君はうさぎが交尾を待つときのよう

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冬寂
吉村おもち

駅前に鳥の大群が現れて防犯ベルのような夕暮れ

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吉村おもち
今紺しだ

買い物もトイレ掃除も僕がやる　大人になったら一緒に暮らそう

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今紺しだ
男女

夕暮れの音楽室が好きだからきっと明日も鍵閉め当番

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男女
詩穂

炭酸水のどに通せば満ちてくる夕暮れ リアルはか細きことば

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詩穂
詩穂

コンビニを出れば夜の雨 欠点を愛されながら暮らしています

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詩穂
Coutarus ONAI

潮風を電気に変える翼から獣めく声聴こえ夕暮

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Coutarus ONAI
みそのみそ

幸せに暮らしましたと本を閉じ明日の予定を手帳に記す

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みそのみそ
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