満月しじま

句も歌も私の中に降ってきてひとつひとつを書架に飾るの

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満月しじま

不合格という書式で作られた無言の刃物 もう襲うなよ

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満月しじま

ひとつぶも上白糖のない家で離婚届は書かれています

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満月しじま

少しずつ風化してゆくあの夏に油性のペンで書いた恋情

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満月しじま

一輪の花をガラスに閉じこめて私の書架のまなかに飾る

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恋子

淡雪と書き出す夏の淡き脳反転すればエッ追突され

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茶々丸

図書館でまず借りてから本を買う選別するほど高価なりぬ

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澄水

短冊に書いた願いが叶ったか「短歌が上手くなりますように」

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澄水

S o Long 君はまたねと書いたのに僕は二度とは心開かぬ

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澄水

突き抜ける点と線とで文字を書く線は繋がる点爆発す

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