恋子

陽の跳ねる目には眩しき波がしら五月の海の春を押しのけ

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恋子

空に鯉卓にカツオの賑わいにひとは色々五月を病んで

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梅鶏

魂の抜け殻として体操着五月の風に乾かされゆく

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はじめ

上弦はDで下弦はCの型背負われ覚えた幼少の月

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パパ猫

ゆく春の最後の雨の風景を今日は味わい明日は五月

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恋子

闇芝居雨月の照らすならぬ道恋を燃やせば狐火盛り

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澄水

落ち掛かる月を見送り魚釣り座赤い星見て二人で眠る

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澄水

満ちてゆく月の光は飴色の首を傾げる君のようだよ

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澄水

久方の夜半の半月君と見てまた眠ってる春の夜かな

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澄水

風呂上がり汗ばむ季節カフェラテを月子澄水二人して飲む

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