ミイラ60000世

土曜朝髪をくすぐるささやきで二度目のベッド「もっと寝ちゃおう?」

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光恵

おはようと小学生に言う我は朝だけ教師の真似事をする

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恋野つづる

記名のない上履きを履く足りなさで部屋を出てゆく朝が来たから

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恋野つづる

一斤の直方体を切り分けて 切り分けただけ来てしまう朝

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鈴木精良

朝靄のたすけられずに醒めるゆめ 泣いているのはわたしのほうで

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光恵

朝早くキッチンにいるわたくしをそっと見ている娘がいるよ

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六厩めれう

広告があふれるような朝刊を読む花束と祖父は語りき

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今紺しだ

もう会わないことの過飽和溶液の結晶化して胸を刺す今朝

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今紺しだ

いちばんに来た教室で耳すます あのホルンこそ君の朝練

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多賀みなみ

ハチミツがないならパンにバターだけ塗ってた朝に戻ればいいだけ

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