恋子

千年を生きる櫻木咲き散るを感傷貧したかが百年

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鞘森天十里

我が街に桜並木のあるゆゑに書を借りに行く道も浮き立つ

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鞘森天十里

花雨に木々の芽吹ぞ進みおり春の息吹の満ち満ち足りし

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鞘森天十里

はたはたと花弁落ちたり木蓮の天が零せし慈雨に打たれて

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澄水

山桜山に色取り一番に枯木に花を咲かせているか

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きままなたまご

三回忌木魚に合わせリズムとるドラマー志望の我が弟よ

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寒梅

花は散り次へと移る桜の木 花咲くときぞ想い続ける

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みゆきち

リビングは賽の河原の石積みか 小鬼目覚めて元の木阿弥

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澄水

モノリスは言葉の神で人間は2001年木星へ行く(スタンリー キューブリック「2001年宇宙の旅」)

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クーポン

東京の桜並木を歩きつつふとふるさとの城跡思ふ

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