カンナ

精巧な影絵にも似た夜木立登ってゆく月あいだに透かして

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みゆきち

公園のハンカチの木の花を摘み忘れたあの子に貸したげようか

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新井きわ(kiwa)

樹の芯は水脈(みお) 木蓮にとっくん春の鼓動が高まってゆく

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平見翠玉

ダイヤルプッシュポンスマートフォン時の流れにたゆとう木の葉

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澄水

木の芽時山椒の葉を叩いては押し鮨作る鰆を乗せて

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パパ猫

黄昏に木の葉舞い散る思い出の拾い集めて夕陽にかざす

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平見翠玉

我庭に鳥が運びし野茨の木野生の逞しき繁殖力

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パパ猫

木琴のおぼつかなく叩く音ハラハラしつつ聞いてる夕暮れ

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澄水

木からもぎ枇杷無花果は手で剥いて甘さ頂く夏の果実よ

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めるへん

サバンナのキリンの欠伸のびのびと満足そうに木の芽を食す

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