梅鶏

平行を拒否するように先生の板書は何度も空へと向かう

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パパ猫

おもちゃ屋の看板くすむ通りには華やかなりし時の残照

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あさ

実りよき南瓜割りゆくまな板に闇より出でて種こぼれたり

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夏空は不意打ちのようにやってきてコンクリートの鉄板を焼く

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澄水

俎板(まないた)の上の鰯は無意識で煮ても焼いてもこの身養ふ

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パパ猫

夏至の日の黄昏去りゆく寂しさを消し去りたくて板チョコかじる

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めるへん

板壁の木目も深き古き店蕎麦屋の親爺の皺も深みが

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鏡水たまり

看板はきっとパリピが発案者 ネオンライトは瞳孔を刺す

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鏡水たまり

看板はきっと

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うしめ

胸板の赤い塗装がはげていて自販機守るウルトラセブン

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