栞

恋子

うたたねにページをめくる膝の風秋の匂いを栞としゃれて

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恋子
恋子

詩の栞開いてみればセピア色涙は染みに文字は道化師

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恋子
恋子

おおまかな秋の栞の舞い落ちてここらに処暑と挟まれた夏

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恋子
恋子

初恋の詩集に栞竜胆の阿蘇のあの日のふたりの秘密

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恋子
満月しじま

栞だけいくつもあって人生は一冊の本のはずなのにね

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満月しじま
満月しじま

紅い押し花の栞が挟まれたいくらか褪せた恋慕のページ

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満月しじま
恋子

古日記恋の栞の枯れてなお開いてみては笑みとため息

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恋子
恋子

まちがえて栞をはさみ君は何処恋は迷路の喜劇を演じ

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恋子
恋子

あした葉を栞と挟んで恋日記まだ来ぬ明日の蕾も見えず

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恋子
恋子

たまたまよいけない恋に出逢ったら目次も見ずに挟んだ栞

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恋子
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