澄水 根
澄水
恋子 襷しておでん菜箸白い肌女将の艶に大根染める
揚花夕夏里 根っからのお人好しで平和主義の吾は優しいチャーハンのよう
ラピユタ 露天にて見えざる木よりどんぐりが屋根に落ちつつ秋を告げけり
主婦 垂乳根と言われているのね母親は他の呼び方してほしかったな
パパ猫 屋根の上 魚の骨は青空を泳ぎたいけど前に進めず
しばざくら 黒屋根に少しく溶ける冬の月 それはバニラのシャーベットのよう
澄水 春の夜の澄み切った月屋根の上一人睨めり明日はどっちだ
水撫川 哲耶 屋根たたく、雨のしずくがにぎやかで、遠き思い出、蘇る夜
澄水 