力丸

八重桜咲いて呼ぶ呼ぶ初夏の風愛犬走る私も走る

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塩本抄

また明日会えるみたいに手を振ってバックミラーの桜が消える

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梅鶏

キッチンとリビングに舞うさくらばな庭で始まるままごとのなか

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袴田朱夏

葉桜のほうが好きだという母の手はこんなにも小さかったか

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甘森太一

退勤を定時に済ませ明るさの残る桜の街路樹を行く

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テルメ

桜雨風情もなにも巷では値上げラッシュのワード飛び交う

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テルメ

新年度はじまりの日は桜雨巷で飛び交う値上げのワード

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七紙

咲くたびにレンズで仰ぐ昨年と見分けも付かぬと分かっていても

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麻衣

桜(はな)よ散れ 振り向いてしまう俺たちの弱さを白く浄化してくれ

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麻衣

万物は流転していく桜(はな)は散る 忘れないでと呪いたいけど

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