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梅雨
パパ猫
泣きやんで思い出したらまた泣いてぐずる子のよう走りの梅雨は
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パパ猫
恋子
雨の糸操りつぐむ走り梅雨雨後の月出りゃひと夏の恋
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恋子
鉄棒の上にも三年
初夏の候故郷に帰るは上乃裏梅雨にも負けらむ想ひ出の雫
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鉄棒の上にも三年
恋子
走り梅雨夏の関所の露払い鬼のパンツの通行手形
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恋子
澄水
空の色紫陽花の色移りゆく梅雨入り間近か晴れて爽やか
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澄水
ケタクマの父
五月晴れビニールハウスのメンテ作業 迎える梅雨の準備怠らず
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ケタクマの父
Tokari
藍色が溶けて滲んだ梅雨の日に淡い期待を胸に抱いて
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Tokari
恋子
朝冷えにぐずるな孫よなたね梅雨空舞う鯉の試練と思う
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恋子
猫まんま
菜種梅雨 一羽の鳩が窓の外 眺めてゆるり土曜日の朝
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猫まんま
凪いだ海の上の
こんこんと 雫がノック 「この窓を開けてください!」 「却下。寒いの。」
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凪いだ海の上の
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