椿

澄水

小鳥来て椿の花をいただいて暫し遊んで飛んで帰るか

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羹鱠

雪に咲く 森の椿に 添ふるなら 君にぞあはむ あけの晴れ衣

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澄水

ぽっとりと椿落ちても咲いている水に浮かんで漂いながら

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屁の河童

波しぶく岬の果の潮風に椿落ちつつ昼静かなり

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千吉

燃え殻の椿や一つ冬一つ燻った俺紅くはなれず

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千吉

寒空に独り煙草を吸う女椿お前が憐れんでやれ

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千吉

白椿手入れの良きし庭の花縁は無いけど歌には詠める

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羹鱠

ひさかたの そら差し仰ぐ 小春日に 辻にかをらる 椿のそより

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青い

さざんかの 群れが私に 囁いた 「椿は嫌い、きれいなまま死ぬ」

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御影堂 歩

いつだって木から春が落ちるのは一瞬 天にペルセウス座が

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