恋子 死
恋子
御影 バラバラに 転がる虫の死骸らも 輝かせるか 夏の太陽
御影 夏の下(もと) 響き合っては満ち溢る生の、もしくは死の匂いたち
平見翠玉 心を寄せれば死者は共にあり聞けなかったことを追い求め
パパ猫 幾人も身近な人を送るうち身近なものに死はなってゆく
風 もう死んでいいと思える秀歌など作らなくていい明日も歌詠む
御影 乱れ飛び 火に向かい行く酔いどれの 死んだも気付かぬ夏の虫らは
BAD MODE 愛してます、死ぬまでと抱きしめられたとき 溢れ出る、もう 死んでもいいわ
サルトビ 我が息子 過労死にて 連絡が 母の嘆きは 尽きることなし
中原鼠栞 