平見翠玉

段ボールに荷物詰め込みお引っ越し思いを残し旅立って行く

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流 水

街並みを 名残りの赤が 染めていく たそかれ時に 人も移ろう

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流 水

別れ路 二人、残した 言の葉は かわたれ星の 欠片に消えて

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私の楽園

かっこよかったよ 母の一言に 君の眼が輝いた 君の1ページに 残るのだろうか 

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恋子

隠せども残り香滲む妻の役昼顔咲いて磨きをかける

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平見翠玉

介護せし君の姿今は無く思い思い出だけを残し旅立つ

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二人静

頼れるは自己の直感他に無し残りの人生託せる人は

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平見翠玉

見送る人の余韻残し列車行く明日からはいつもの暮らし

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恋子

にっこりと珈琲を匂わせおはようと昨夜の君の残り香妖し

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花農家

盛り過ぎ 花は散れども 種子残し 土に還れば いずれ芽吹くか

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