十四千チ 母
十四千チ
海紀亜 もこもこの母の冬用スリッパを 妹がずっと温めている
小野りす 黄ばみたるかるき鍵盤ふすふすと祖母のオルガンの息やはらかし
強情政子 母曰く「美味しいものも食べずに死ぬのか」コンビニものも全然イケる
落ちついてマダム ツルちゃんとハゲのおじさん呼ぶいとこストレスげらの叔母は涙目
小野りす スターバト・マーテルすべての母たちのあをきかなしみ空にかへさむ
海紀亜 あの頃は遅れぬように駆け抜けた。風を見送って、母校への道。
ふにふにヤンマー バスク風チーズケーキを出すシェフを「焦げても平気」と祖母は励ます
毒まんじゅう 朴さんは母の介護に疲れ果て「オモニが重荷」と思わずグチる
毒まんじゅう 