クルクルバニー 母
クルクルバニー
さんさん母ちゃん ちゃんと母出来なかった朝帰る路のただやわらかに雨チャイの香
だいだい パリに行きヴィトンを三つ買ったよと信じられない母の円高
梅鶏 山里を祖母も離れてまたほろり、ほろり、崩れてゆく土壁が
クルクルバニー 本人と 彼女の母は 知りたもう 我が行いに 落ち度は無きや
クルクルバニー 父母の 正義感覚 受け継げば 下心など 言うに及ばず
ふにふにヤンマー 寺山の柱時計がふいに鳴る母横抱きに探すおとうと
だいだい 母が逝き大阪の地を離れてもいいと言われたような気がした
麻衣 独りでは死なせないよと泣く母に独りで生きろと突きつけられて
夏音 