はとサブレ 水
はとサブレ
一色凛夏 肌質が似てるからって化粧水貸せるほどまだ友達じゃない
尼崎武 春ですね あなたのいない停車場にときどき水がたまっています
ふにふにヤンマー それぞれを受け止めて水は「掻いてみろ」「進んでみろ」と語りかけくる
森山緋紗 水時計満ちてゆくようゆるやかに私のことを忘れゆく母
音羽凜 雨雲が去り薄日射す窓辺にて水饅頭に下ろす黒文字
和三盆 香水があなたと同じ人がいてあなたが好きとちゃんと分かった
野歌りん ダッツの海で泳ぎたい 飛び込んだ水面が硬くって死にたい
梅鶏 水出しのパックが容器の中で浮く まだ馴染めない九月のオフィス
新棚のい 