澄水

温暖化白くまたちはどうしてる氷はとける泳ぐしかない

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だいだい

流氷にだけ聞かせてあげる男など愛したことはついぞなかった

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銀河

カリスマの美容師なれどハサミでは断ち切れはせぬ恋の氷河期

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糸間ケント

雪融けの水が氷の亀裂から流れてゆけばこれがきさらぎ

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羹鱠

雪もふり いつる川面の 氷さへ ときと思はむ 待つ暇もなく

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かたつむり

転びかけた君の手をとる通学路ありがとう氷、でこぼこの道

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塩本抄

諏訪からは全面結氷とふ便り薄き煎餅はりはりと食む

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君村類

憎んでもあなたはうつくしいままでわたしの胸に浮く砕氷船

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塩本抄

初氷踏み割ったよう散る鏡るいりかば僕の目いなけ情

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土井みほ

気の早い甘味処でゆれている「氷」の赤にだまされて夏

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