秋鵠空(さとあき)

遠しあの樹、鳥、風音、波も帆も皆遠ざかり時の足音

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秋鵠空(さとあき)

月昇る 舳が匂ひ立つみな履けば 波伝ひ帆に帰る帆の来つ

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秋鵠空(さとあき)

水面来る月急かすかな潮白し 星流す風来つる雲波

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秋鵠空(さとあき)

睦む舌蜜みたい好きみな潤う 波キス痛み罪足し睦む

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木梨

酔鯨は 自動車になる 夢を見た 波間の背中を宇宙にさらし

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ふにふにヤンマー

波止の風に乗せればホップするんじゃと見とけと今日も先輩はばか

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テルメ

曇天に荒波にさえ屈せずに挑む背中に今日はやめとき

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麻衣

波音は思い出だけを連れ帰る 砂を指から溢して遊ぶ

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お散歩

じわじわと津波のごとく押し寄せる値上げの春になす術もなし

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DDT

哀しみの大波引けばいつか見た凍る晴天ドライアイ染む

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