羹鱠

朝ノ凪 忍ぶ思ひを 偲ぶれば 波打つものは 我が身なるかな

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羹鱠

あな恋し ひと目逢ふたが 忘れじと みなも波打つ わが身なるかな

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たろりずむ

波平のことを裏のおじいさんも裏のおじいさんと呼んでいる

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塩本抄

岸辺から言葉をひとつみずうみに浮かべ波紋が消えてゆくまで

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たいた

さりげなく駆け引きをする二人から溢れてしまう波音があり

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麻衣

俺にだけ届く周波の音とかを出して話せよ理科の先生

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森山緋紗

旅をしてきたのでせうね夕焼けの色にくすんだ岩波文庫

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塩本抄

このへんも昔は海で目を閉じて波を感じるバスに揺られて

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袴田朱夏

決めた春、笑みにみな乗る お互いがタオルの波に見えるはためき

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成瀬悠

糖蜜の匂いかすめたなめらかに終わりを呼んだ糖蜜の波

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