御影堂 歩

荒れ狂う波よ一気に呑み込んで燃え盛る復讐の炎を

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袴田朱夏

もう主語をなくした星で波だけが生きるのだろう青い夕暮れ

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北大路真彦

波もなくただ空映す海面を墓地より眺む午後二時の猫

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今紺しだ

イヤホンにボカロ流せば盾となり乗換の人波に備える

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今紺しだ

電波とか道とか空は君にすでに誰かがつなげてくれているのに

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ゆや ゆき

遅刻してぼんやり海を眺めてた上司の声は波に変わって

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野歌りん

深夜二時 浜辺の砂を踏みしめて故郷の寂しい波音を聴く

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野歌りん

破裂する君の囁きが聴きたい 波打ち際で答え合わせを

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野歌りん

去ってゆく熱波に焦がれカレンダーめくり探すの「夏の続きは?」

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とみた律

波音を覚えたスーツケースから抱えきれない夏の想い出

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